リカバリーカレッジワークショップ(2017/ 4/15土曜)

リカバリーカレッジワークショップ Recovery College Workshop
https://social-basis-of-psychiatry.jimdo.com/events/
<チラシ:Recovery_College_Workshop.pdf [318.5 KB]

日時:2017年4月15日(土)13:00~17:00
場所:東京大学駒場Iキャンパス・21KOMCEE WEST K303
参加費無料・事前登録不要

イギリスのリカバリーカレッジ視察報告を行うとともに、リカバリーカレッジの意義と日本における展開の可能性について議論します。

報告
宮本 有紀(東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野)看護師
千葉 理恵(兵庫県立大学 地域ケア開発研究所)看護師
小川 友季(リカバリーカレッジたちかわ)臨床心理士
金原 明子(東京大学大学院医学系研究科精神医学分野)精神保健福祉士
小林 伸匡(社会福祉法人 巣立ち会)精神保健福祉士
佐々木 理恵(リカバリーカレッジたちかわ)ピアスタッフ
真嶋 信二(認定NPO法人 リカバリーサポートセンターACTIPS)作業療法士
真嶋 順子(医療法人社団じうんどう 慈雲堂病院)作業療法士
山田 理絵(東京大学大学院総合文化研究科 科学史・科学哲学研究室)

コメント
石原孝二(東京大学大学院総合文化研究科 科学史・科学哲学研究室)

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JSPS科研費(基盤研究B)(16H03091)「精神医学の社会的基盤:対話的アプローチの精神医学への影響と意義に関する学際的研究」(研究代表者:石原孝二)

AMED 障害者対策総合研究開発事業(16dk0307066)「当事者を含めた多職種によるリカバリーカレッジ運用のためのガイドラインの開発」(研究代表者:宮本有紀)


<チラシ:Recovery_College_Workshop.pdf [318.5 KB]

学会発表の報告(統合失調症学会2017/3/24)

米子市で行われた統合失調症学会で、英国でのリカバリーカレッジの講座について2017年3月24日に報告(ポスター発表)させていただきました。

演題名:主体的参加によるリカバリー促進実践:英国リカバリーカレッジの提供する講座内容の分析

方法:インターネットや既存資料から確認できた英国のリカバリーカレッジ37校のうち、少なくとも1年以上運営されているリカバリーカレッジのシラバス(講座案内)を分析対象とした。2015年より前の開設であると確認できた14校の、公開されている最新のシラバスから講座内容を収集した。分校ごとに提供講座が異なり合計3つのシラバスがあるリカバリーカレッジが1校あったため、シラバスは合計16であった。これらのシラバスに記載されていた627の講座内容を質的記述的に分析した。

結果の抜粋:対象となったリカバリーカレッジは1校あたり17-101の講座を提供していた。どのリカバリーカレッジでも必ずあった講座は、(1)パーソナルリカバリーの概念に触れ、自身のリカバリーに取り組むもの、(2)症状や疾患についての知識を深めるもの、(3)マインドフルネスや瞑想の講座であった。ほとんどの講座は精神健康に困難を有する人とその家族や友人、サービス提供職員を対象としていたが、内容によって、「精神健康に困難を有する人」や「家族や友人」に対象を絞った講座もあった。どのカレッジもバラエティに富んだ独創的な講座を提供しており、また、他組織との連携講座を有するなど、カレッジの特色もそれそれであった。