共同創造 Co-production 資料08: 【書籍】コ・プロダクション:公共サービスへの新たな挑戦

続いて、日本の萌文社から出版されている「PHNブックレット18 コ・プロダクション:公共サービスへの新たな挑戦」という書籍をご紹介いたします。
http://www.hobunsya.com/books/phn_ks/#phn18
(アクセス:2020年10月15日)

こちらの書籍は、英国のNEF(The New Economics Foundation)とNesta(The National Endowment for Science, Technology and the Arts)という組織が共同で公表している
The Challenge of Co-Production」という文書
NEF:
https://neweconomics.org/2009/12/challenge-co-production
Nesta:
https://www.nesta.org.uk/report/the-challenge-of-co-production/
(アクセス:2020年10月15日)
の日本語訳を中心に構成されています。

(↑この文書は、世界各国から発信される共同創造にまつわる資料や論文等でたびたび引用されている、共同創造について考えるうえで基礎となる重要な文献です。)
コ・プロダクションが英国の公共サービスに取り入れられた経緯や、コ・プロダクションとはなにか、どのように効果を発揮するのか、といった内容が扱われており、背景知識として英国の公共サービスのありかたについても説明されています。
ちなみに本書では、コ・プロダクションの定義として…「コ・プロダクションとは、専門家とサービスを使う人々、その家族・近隣が、対等な相互関係の中で届けられる公共サービスを意味する。活動はこうしたやり方で共同制作され、サービスと地域の両方が、はるかに効果的に変化する」
…と記されています(39ページ)。

共同創造について日本語で読むことのできる数少ない貴重な書籍として、ご紹介いたしました。

東京大学 コプロダクション研究チーム 小川亮