以前資料18でご紹介したINVOLVEのResources(資料集)の中の、Co-productionの項目のご紹介をしたいと思います。https://www.involve.org.uk/resources/methods/co-production (2022/5/22アクセス)
一番上の黄色い部分に「一目でわかるまとめ」的なものがあり、そこには、費用「さまざま」、期間「さまざま」、参加者数「小グループ」、参加者の選定「サービス提供者と利用者」、オンライン・対面「主に対面」とあります。
共同創造についての説明
組織がよいサービスを提供するためには、組織は利用者の必要としていることを理解し、利用者がサービスの構築や提供に密接に関わる必要があるという認識に基づく。これは単に利用者が意見を言うとか、組織の相談に乗るということではなくて、共に、対等な立場で貢献するということ。
共同創造に参加する人
サービスの最前線にいる人、つまりはサービスを提供する人(支援者)と利用者である人がある。
費用
共同創造の過程の長さ、参加者数、参加者への謝礼・報酬によって異なる。
時間
多様。共同創造は時間がかかる。すべての意思決定段階で利用者を巻き込み意思決定をサポートする必要がある。
強み
サービス利用者の感じていることや知恵を活用する
利用者と専門職(や住民と政治家)が対等に協力して互いから学ぶ
そこに参加する人に技術、自信、こんな風になりたいとかこんな風にしたいといった気持ちをもたらす
弱み
グループが大きいと難しい
共同創造に招かれなかった人からすると、排他的なグループ、自分たちの声を代表している人は入っていないように見えるかも
全ての参加者(利用者も専門職も)にとって、時間がかかるし、献身が必要。
そして、このページに動画があって、この動画に、資料19に出てきたHeadway とかPaxton Greenなども出てきています。
共同創造は人数が多いと難しいところがあるな、と感じてはいたのですが、ここにもそう書いてあった!小グループ向きなんだな、と自分の感覚とも合っていることにうれしくなりました。
HeadwayやPaxton Greenの活動について、資料の中の文字だけで読んでいるのと、こうやってそこでの様子がちらっと映っていたり、そこで活動している人の顔が見えるとぐっとイメージがわきやすくなるなと思いました。このあたりも、共同創造のAccessibilityというのでしょうか、それぞれの人のアクセスしやすい形で情報や場を設定する、ということに関係しているのかなと思いました。
なお、この資料は、アップされた日などがどこにも記載されておらず、きっと今後もどんどん更新されていくのだろうな、と思いました。
東京大学 コプロダクション研究チーム 宮本有紀