保健医療福祉の領域での共同創造のことばかり見てしまいますが、Co-production 共同創造はほかの領域でも実践されているようです。
持続可能性(サステナビリティ)の領域でも行われているようで、たとえば
Nature Sustainabilityという学術誌でも、
Chambers, J.M., Wyborn, C., Ryan, M.E. et al. Six modes of co-production for sustainability. Nat Sustain 4, 983–996 (2021). https://doi.org/10.1038/s41893-021-00755-x
サステナビリティのための共同創造の6つのモードという研究が2021年に発表されていました。
保健医療の領域でも共同創造は多様だと言われていますが、
持続可能性の課題に取り組むための共同創造も、多様であるようで、以下の6つのモードが挙げられています。
(1) researching solutions 解決策の研究
(2) empowering voices 声(コミュニティ)を力づける
(3) brokering power 権力の仲介
(4) reframing power 力の再定義
(5) navigating differences 違いの調整
(6) reframing agency 役割の再定義
それぞれに課題もあり、どれが最適と言えるわけではない、とのことです。
それぞれのモードで、共同創造の目的や、関与する人々が異なるようです。
正直なところ、自分自身があまり理解できたとは思えず、資料の紹介というところまで到達できない書き込みでした。。
保健医療との共通点や相違点がわかるといいなと思ったのですが、言葉が違うのか、文脈が違うのか、私には理解が難しかったです。保健医療領域の資料を読んでいても感じるのですが、共同創造のことを表現している文章は、時に抽象的だったり、その文脈を理解できないと想像ができなかったりして、なかなか難しいことがあると感じています。私の場合は、自分の活動と近い領域である精神保健医療に関しての共同創造が一番イメージがわきやすいように思いました。
東京大学コプロダクション研究チーム 宮本有紀