Ksenija Kadicさん(Recovery College C & I)との交流会20230831

Ksenija Kadicさん(クセーニャ・カディックさん:ロンドンのリカバリーカレッジCamden & Islingtonのマネージャー)と日本のリカバリーカレッジに関わる皆さんでの交流会を2023年8月31日にZOOMで開催しました。
Ksenijaさんがお休みに日本に来日されるとのことでご紹介いただき(ゆかさんご紹介ありがとうございます!)、日本のリカバリーカレッジの運営にかかわるみなさんと交流する機会をいただきました。 全国のリカバリーカレッジに関わっている皆さんが参加できるよう、この交流会はZOOMで企画しました。
(今回の催しは主にリカバリーカレッジネットワーク(リカバリーカレッジの運営に関わっている方たちのネットワーク)の仲間たちにお声かけしました。)

クセーニャさんのこと、リカバリーカレッジC&Iのこと、トレーナー(チューターとも。講座講師)のための研修について、コ・プロダクション(共同創造)とリカバリーや、リカバリーカレッジの重要な柱であるHope、Opportunity、Controlについてなど、たくさんお話ししていただき、盛りだくさんであっという間の2時間でした。
リカバリーカレッジについて、リカバリーについて、自分の経験をシェアすることについて、いろいろ考えました。
Ksenijaさん、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

写真にうつってもよい、撮った写真はSNSで使用してもよいと思う方だけで撮影した写真です↓
ZOOM Mtg

Ksenija Kadic (Manager of Camden & Islington, a recovery college in London) and people involved with recovery colleges in Japan had a social event at ZOOM on August 31, 2023.
Ksenija was visiting Japan for her vacation (thank you to Yuka for connecting us!), and we had the opportunity to meet with people involved in managing recovery colleges in Japan. We organized this meeting through ZOOM so that anyone from all over the country could participate.
(I mainly invited our colleagues in the Recovery College Network, a network of people managing recovery colleges, to participate.)

We heard Ksenija’s introduction, the Recovery College C&I, and courses and trainers (also known as tutors). It was an inspiring and fast two hours, as we talked a lot about the training for trainers, co-production and recovery, and the essential pillars of recovery college: Hope, Opportunity, and Control.
I thought a lot about what recovery colleges are, about recovery, and about sharing experiences.
Thank you so much to Ksenija and everyone who attended.

The photo was taken only with those willing to be photographed and to use the snap on social networking sites.

リカバリーカレッジ資料 08: オンライン講座の利点と困難

リカバリーカレッジに関する文献リストその8です。

宮本有紀, ゆうこりん, かけるん, 吉岡洋, 馬渡春彦, 高田和則, 藤澤希美, 黒田文, 青木裕史, ちはるん, 青木典子. リカバリカレッジにおけるオンラインの活用. こころの健康. 2022;37(2):37-42.

https://mol.medicalonline.jp/library/journal/abstract?GoodsID=de0kokor/2022/003702/008&name=0037-0042j

リカバリーカレッジは、対面で集まる形式で英国ではじまり、日本でもそのように広がっていましたが、コロナ禍で多くのカレッジがオンラインを活用した講座を開催するようになりました。リカバリーカレッジでどのようにオンラインを活用していたかを、全国のさまざまなリカバリーカレッジの関係者である仲間たちとまとめたものです。

こちらは、「こころの健康」という雑誌の、SNS・Webメディアとメンタルヘルスの特集に掲載していただきました。

皆でまとめるにあたり、オンラインで開催してよかった点やストレングスについてと、対面講座のときにはなかった困難などをどんどん挙げてもらい、それらをまとめました。この文章の中では、①受講者にとってのオンライン講座の利点、②リカバリーカレッジを運営・提供する側にとってのオンライン講座やオンライン活用の利点、③オンライン講座で困る点とそれに対する工夫を、それぞれ表にまとめました。

オンライン講座での困難もたくさんあがっていたのですが、そのどれに対しても、各カレッジで、困難を減らしたり防ぐための具体的な工夫がなされていて、それらを皆で共有することができて、まとめていてとても楽しかったです。

リカバリーカレッジの文化祭が久留米市で開催されました(2023/3/26)

2023年3月26日(日)に、リカバリーカレッジ文化祭といって、全国のリカバリーカレッジが集まる催しが福岡県久留米市にある久留米大学御井キャンパスで開催されました。

久留米大学のウェブサイトに写真入りで紹介されていますので↓ぜひご覧ください。
https://www.kurume-u.ac.jp/social/topics/642a2768e5e2cbe39da9d539/
この催しは、リカバリーカレッジふくおかの主催で、久留米大学の文学部設立30周年記念事業の後援と、クラウドファンディングによる皆様のご支援により開催されました。
リカバリーカレッジ文化祭 https://www.rcfukuoka.com/featured-project

開催してくださった皆様、ありがとうございました。
参加させていただき、とても楽しかったです。どうもありがとうございました。


全国のリカバリーカレッジが集結し文化祭を開催

共同創造Co-production資料25: RECOLLECT Checklist と RECOLLECT Fidelity Measure

リカバリーカレッジの現在の発展状況を確認するチェックリスト(RECOLLECT Checklist)と、リカバリーカレッジが、英国のリカバリーカレッジをモデルとする考え方での理想のリカバリーカレッジにどの程度合致しているかを見るフィデリティ尺度(RECOLLECT Fidelity Measure)というものがあります。

ノッティンガム大学のリカバリー研究チームが開設しているウェブサイトである「Research into Recovery」の中に、これらの尺度の各国語版が誰にでもダウンロードできる形で公開されています。
https://www.researchintorecovery.com/measures/recollectfidelitymeasure/

日本語版の作成に、東京大学コプロダクション研究チームの宮本も参加させていただきました。
リカバリーカレッジを開催されている方やこれから作りたいと思われる方、リカバリーカレッジに参加されている方、さまざまな方にご参考になるかもしれません。
リカバリーカレッジに関連する尺度やリストではありますが、共同創造の考え方もかなり入っています。
これらを、リカバリーカレッジに関わっている人達(運営委員など)皆で自分のリカバリーカレッジについてつけてみたり、リカバリーカレッジに参加している受講者さんと一緒につけてみたりするなどで、いろいろな発見があると感じています。

リカバリーカレッジ高知の開校

リカバリーカレッジ高知が誕生しました。

開校記念のWebイベント
リカバリーカレッジ高知へGO!(7月24日)
https://www.u-kochi.ac.jp/soshiki/1/20220721.html
に参加させていただき、佐々木理恵さん、山崎正雄さん、リカバリーカレッジ高知の皆様、イベントにご参加くださった皆様とお話させていただきました。
イベントにご登壇された方々のお話がそれぞれにとても心動かされるもので、そのような場に参加させていただきありがとうございました。

リカバリーカレッジって何?というコーナーでは、リカバリーカレッジの理念と実践例(リカバリーカレッジガイダンス)をご紹介しながらりえちん(佐々木さん)とお話しさせていただきました。

その際に、リカバリーカレッジガイダンスに“精神保健福祉サービスとつながる”など、「精神保健福祉サービス」という表現があるが、ここに「医療」が入っていないのは敢えて抜いているのかというご質問をいただきました。
抜いているという意図は全くなく、精神科医療は精神保健サービスに含まれていると考えて、少しでも文字を少なく、というような意図で省略して「精神保健福祉サービス」と表現しておりました。
そのご質問をいただいて、あらためて、言葉一つ一つがとても重要だな、と感じました。またそれと同時に、「精神保健福祉サービス」という表現で伝えようと思っていることも、たとえば精神科医療を利用している患者さんはじめ市民の方には、何を指しているのかイメージがつかめないかもしれないなと思い至りました。
今後さらに表現を考えていきたいと思いました。

それから、教育と言ってしまうと、何か正しいものを教え込むというような印象があるかもしれないけれど、リカバリーカレッジはそうではなくて学び合う、新しいこと知りたいことを知る、そんな場というような話をしていたときに、リカバリーカレッジは大人の学び、成人学習・成人教育だということが重要なところなのではないかというお話があり、本当にその通りだなぁと思いました。

学びの場に出て来ること自体が難しい人がすごく多い、出て行きたいっていう気持ちがあっても、そこに出て行くのに勇気がいる。ということをお話してくださった方がいました。
そんな方達、まだ出会えていない人たちとつながるかけはしとなるような、そんなところ、そんな関係が築けたらいいなと思いましたし、その地に根付いていくということも大切なのだろうなと感じました。

ご登壇されたお一人お一人のお話、いただいた質問のどれもがとても印象的で、新しい関係性を作っていく、つながっていって地域も変わっていく、力強さや心強さも感じながら、わからないことに気付いてこの世の広さにどんどん気付きながら生きていくってことなのかな、などなど感じたり思ったりした時間でした。ありがとうございました。
東京大学 コプロダクション研究チーム 宮本有紀

★追記★リカバリーカレッジ高知についてお問い合わせをいただきました
リカバリーカレッジ高知については以下のリカバリーカレッジ高知のウェブサイトがあるようですのでそちらをご覧ください
https://sites.google.com/view/rc-kochi/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

共同創造Co-production 資料16: 研究における共同創造

日本精神障害者リハビリテーション学会の発行している雑誌「精神障害とリハビリテーション」で、研究における共同創造や患者市民参画に関する特集が組まれました。

精神障害とリハビリテーション Vol.25 No.1 特集 研究における当事者参加 (出版年月日:2021/07/14) https://www.kongoshuppan.co.jp/smp/book/b587839.html

精神障害とリハビリテーション Vol.25 No.1 特集 研究における当事者参加

コプロダクション研究チームの小川亮や宮本有紀もいくつかの記事に参加させていただいております~。

なお、医療やサービスの共同創造も、研究の共同創造も、どちらも、効率重視でやってしまうとせっかくの共同創造が活かせないという思いと、しかしながら進めていくにはどこかで決めて動いていかないとせっかく共同創造で良いものを生み出しているのにそれを周囲に届けられないといった面があるように思っており、どうすると良いのかなぁ、と個人的には思っています。そして、あれもやりたい、これもやりたい、こんな風にしたい、と自分はとても欲張りで、でもどれもちゃんと取り組める時間をかけられていなくて結局どれも中途半端になってしまって、、、という感じになってしまっている自分を感じています。宮本の独り言でした。

「リカバリーカレッジおおた」の発足

このたび、東京都大田区で、「リカバリーカレッジおおた」が発足することになりました。

2020年7月17日(金)に第一回セミナーが行われます。詳しくはこちら↓をご参照ください
https://porque.tokyo/2020/07/07/post-2253/

-お知らせ抜粋-
■日時:2020年7月17日(金)19時~21時
■参加費:無料(初回のお披露目として無料実施とします。次回以降、会の継続のため有料実施の予定です)
■主催:精神障害当事者会ポルケ/ リカバリーカレッジおおた
■助成:公益財団法人キリン福祉財団

■申し込み方法
第1回 リカバリーカレッジおおた参加申し込みフォームです。
新型コロナウィルスの影響を考慮して、オンライン(zoomウェビナー)での実施になります。
下記リンクよりお申込みください。
https://forms.gle/d3rhA33ZDn9oMgME9

※事前申し込み制です。7月16日(木)正午を目安までにご登録をお願いします。

(リカバリーカレッジおおたは大田区の「精神障害当事者会ポルケ」がキリン福祉財団より助成を得てのスタートです
https://porque.tokyo/2020/03/19/post-1924/

ワークショップのご報告(20191215リカバリーカレッジから学ぶコ・プロダクション)

京都で、「リカバリーカレッジから学ぶコ・プロダクション 当事者・家族・専門職が共に考え、共に創るを実現するために」というワークショップに関係させて頂きました。

リカバリーカレッジにご関心のある方、共同創造(コプロダクション)に関心のある方、リカバリーにご関心のある方など、多くの方がご参加くださり、みなさんと共同創造や協働についてお話ししたり、グループワークをしました。
今すでにリカバリーカレッジの実践に関わっている方やご準備されている方々のお話や、リカバリーカレッジに限らず、さまざまな実践で共同創造に取り組まれている方達のお話しをお聞きし、あたたかい気持ちになったり、励まされたりしました。

企画してくださいました「ともにつくるまなびきょうと」のおーちゃん、てっちゃん、まつうらさん、ともさん、それぞれのご事情の中で会場まで足を運んでくださったり共に場を作ってくださった全ての皆様、りえちん、本当にありがとうございました!

研修会のご報告(201908岡山)

2019年8月に岡山で、リカバリーカレッジに関する研修会や講演会がありました。

2019年8月24日(土)13:00-16:00
「リカバリーカレッジの魅力:イギリスにおける取り組みから」
https://rcokayama.jp/assets/files/top/20190824.pdf

2019年8月25日(日)~28日(水)
「リカバリーカレッジ トレーナー養成研修」
https://rcokayama.jp/assets/files/top/r0825s_28w.pdf

いずれも講師はロンドンにある
CNWL Recovery and Wellbeing Collegeで共に働いている
シエナ・スキナー (Syena Skinner)さん
メアリーアン・ケーブル (Mary-Anne Cable)さん
です。

現在すでにリカバリーカレッジを実践されている方々、ご準備中の方々、リカバリーカレッジにご関心のある方々とさまざまなお話しをしながらご一緒に研修に参加できました。
シエナさんとメアリーアンさんのあたたかさに感動しましたし、イギリスでも、いろいろな困難がありつつも毎日続けていらっしゃるということがわかり、とても励まされました。

企画してくださった岡山の皆様、どうもありがとうございました。

リカバリーカレッジの理念と実践例(リカバリーカレッジガイダンス)公開しました

リカバリーカレッジの理念と実践例(リカバリーカレッジガイダンス)
の2019年3月版をウェブサイトにアップすることができました。
https://recoverycollege-research.jp/guidance/
↑ここからダウンロードできます。

この「理念と実践例」(ガイダンス)の作成の過程で、とても多くの皆さんにお世話になりました。本当にありがとうございました。
このガイダンスは、今後もアップデートしていきたいと考えております。
よろしければご覧頂き、御意見を上記ページにある「御意見記載欄」へご記載頂く、あるいは宮本まで直接ご連絡を頂戴できれば幸いです。


この「リカバリーカレッジの理念と実践例」は、これからリカバリーカレッジを作りたい、実践したい、運営したい、運営の仲間に加わりたい、という方たちの話し合いのきっかけになればと思い、ご紹介するものです。
このガイダンスは、今まですでに実践している人たちの知恵をご紹介するものであって、ルールや決まりではありません。
リカバリーカレッジは、それぞれの地域や文化の中で、さまざまな立場・属性の人たちの共同創造によって作られていきます。
このガイダンスが、リカバリーカレッジをはじめたい方たちだけではなく、リカバリーカレッジ以外の精神保健福祉サービスを利用している方、提供している方にも、なにかの参考になったり、共同創造や協働のきっかけになることがあれば大変うれしく思います。そして、日本の精神保健福祉サービス全体がリカバリー志向へと変革していくことに寄与できれば幸いです。