リカバリーカレッジ資料 08: オンライン講座の利点と困難

リカバリーカレッジに関する文献リストその8です。

宮本有紀, ゆうこりん, かけるん, 吉岡洋, 馬渡春彦, 高田和則, 藤澤希美, 黒田文, 青木裕史, ちはるん, 青木典子. リカバリカレッジにおけるオンラインの活用. こころの健康. 2022;37(2):37-42.

https://mol.medicalonline.jp/library/journal/abstract?GoodsID=de0kokor/2022/003702/008&name=0037-0042j

リカバリーカレッジは、対面で集まる形式で英国ではじまり、日本でもそのように広がっていましたが、コロナ禍で多くのカレッジがオンラインを活用した講座を開催するようになりました。リカバリーカレッジでどのようにオンラインを活用していたかを、全国のさまざまなリカバリーカレッジの関係者である仲間たちとまとめたものです。

こちらは、「こころの健康」という雑誌の、SNS・Webメディアとメンタルヘルスの特集に掲載していただきました。

皆でまとめるにあたり、オンラインで開催してよかった点やストレングスについてと、対面講座のときにはなかった困難などをどんどん挙げてもらい、それらをまとめました。この文章の中では、①受講者にとってのオンライン講座の利点、②リカバリーカレッジを運営・提供する側にとってのオンライン講座やオンライン活用の利点、③オンライン講座で困る点とそれに対する工夫を、それぞれ表にまとめました。

オンライン講座での困難もたくさんあがっていたのですが、そのどれに対しても、各カレッジで、困難を減らしたり防ぐための具体的な工夫がなされていて、それらを皆で共有することができて、まとめていてとても楽しかったです。

リカバリーカレッジ資料 07: 支援職に与える影響の文献検討

リカバリーカレッジに関する文献リストその7です。

清家 庸佑, 川口 敬之, 小原 一葉 (2023). リカバリーカレッジへの参加が支援職に与える影響について—スコーピングレビュー. 精神医学,  65(4): 489-498. https://doi.org/10.11477/mf.1405206897

タイトルにある通り、リカバリーカレッジへの参加が支援職に与える影響についての文献検討です。レビュー対象となった10本の文献の要約など、こうやってまとまっているとありがたいなぁと感じました。著者の皆さんは個人的にも存じ上げていて皆さん素敵な方々です!

リカバリーカレッジ資料 06

リカバリーカレッジに関する文献リストその6です。

武田 宏 (2020). ロンドン南西リカバリーカレッジのカリキュラム. 医療・福祉研究, 28: 85-91.
http://ihmk.sakura.ne.jp/mokuji/mokuji.htm

こちらは、医療・福祉研究の最前線報告、ということで、ロンドン南西リカバリーカレッジ(South West London Recovery College)のカリキュラムについて、一部講座のシラバスの紹介と共に紹介されています。
著者の武田様から教えていただきました。武田様、どうもありがとうございました!

リカバリーカレッジ資料 05

リカバリーカレッジに関する文献リストその5です。

平出麗紗, 宮本有紀, 田尾有樹子 (2018). 元気回復行動プラン(Wellness Recovery Action Plan:WRAP)への参加が精神健康に困難を有する人のリカバリーに与える効果についての研究. 精神医学, 60(9): 1025-1035.
https://webview.isho.jp/journal/detail/pdf/10.11477/mf.1405205681
この研究は、リカバリー・カレッジの講座として実施された元気回復行動プラン(Wellness Recovery Action Plan: WRAP)クラスの参加者を対象にWRAPの有効性を検討した論文です。
リカバリーカレッジそのものを扱っているというわけではありませんが、「はじめに」でリカバリーカレッジのことに触れており、また、リカバリーカレッジの中での講座であることも考慮した調査となっています。

リカバリーカレッジ資料 04

リカバリーカレッジに関する文献リストその4です。

パーキンス レイチェル, レパー ジュリー, リナルディ マイルス,ブラウン ヘレン, 森田久美子[訳](2016). 翻訳 リカバリーカレッジ (山口忠利教授・矢澤圭介教授退職記念号) Recovery College. 人間の福祉 : 立正大学社会福祉学部紀要 (30), 99-113, 2016
http://hdl.handle.net/11266/6341

この文献は、英国ImROC (Implementing Recovery through Organisational Change)の発行する冊子↓
Rachel Perkins, Julie Repper, Miles Rinaldi and Helen Brown. Recovery College. Centre for Mental Health, 2012
を訳されたものです。

山田理絵(2016). イギリスのリカバリー・カレッジ。「患者」から、回復をデザインする「私」へ. 精神看護 19(2):182-184
https://doi.org/10.11477/mf.1689200209

2014年9月に英国でのワークショップに参加された山田さんの取材レポートです。山田さんは2016年と2018年の英国リカバリーカレッジ視察チームのメンバーでもありました。

山田理絵(2016). リカバリー概念再考 : 英国の精神科医療におけるRecovery College を例として. UTCP Uehiro Booklet. 12:pp.131 – 141, 2016-03-31
リカバリーの概念について、リカバリーカレッジを挙げながら論述されています。

リカバリーカレッジ資料 03

リカバリーカレッジに関する文献リストその3です。
英国の精神保健について、リカバリーカレッジについての助川先生の文献です。

助川征雄(2009).イギリス・ケンブリッジ州における精神障害者支援に関する経年的研究(1). 聖学院大学論叢 21(3), 201-216.
http://doi.org/10.15052/00000425
厳密には、こちらの文献は1977年から2008年までの支援について記載されておりリカバリーカレッジはまだ登場しないのですが、リカバリーカレッジが英国で広まっていく前の状況が記されていて重要なのでリストに挙げています。

助川征雄(2012).イギリス・ケンブリッジ州における精神障がい者支援に関する経年的研究(2)2009~2011年. 聖学院大学論叢 24(2), 65-78.
http://doi.org/10.15052/00000516
リカバリー理論について、特にImROC、リカバリーカレッジ、ピアサポートワーカーについて紹介されており、また、精神障がい者ケアラー(家族等介護者)支援の動向について記載されています。

助川征雄(2013).イギリス・ケンブリッジ州における精神障がい者支援に関する経年的研究(3)リカバリー・イノベーションとピアサポートワーカーの役割. 聖学院大学論叢 25(2), 73-90.
http://doi.org/10.15052/00000803
リカバリーイノベーションの実際とピアサポートワーカーの役割などについて実例と共に紹介されています。

助川征雄(2015).イギリス・ケンブリッジ州における精神障がい者支援に関する経年的研究(4)リカバリー・イノベーションの現状と将来展望. 聖学院大学論叢 27(2), 143-158.
http://doi.org/10.15052/00000857
2014年8月に行かれた英国での再リサーチ時の写真等と共にImROCやリカバリーカレッジの展開が紹介されています。

リカバリーカレッジ資料 02

リカバリーカレッジに関する文献リストその2です。

山本俊爾, 真嶋信二(2016). リカバリーカレッジとは: 当事者、家族、支援者の協働の理念の下の「学び合い」の可能性. 福祉労働. (151):113-115.
リカバリーカレッジについて、「リカバリーカレッジたちかわ」について、リカバリーカレッジの可能性について実践に基づいて記載されています。

千葉理恵, 宮本有紀, 山田理絵, 真嶋信二, 小川友季, 金原明子, 小林伸匡, 佐々木理恵, 真嶋順子(2017). リカバリーを支える精神看護のヒント:英国リカバリー・カレッジを訪問して. 精神科看護, 44(9): 51-55.
2016年11-12月の英国リカバリーカレッジ視察メンバーの報告記事です。

千葉理恵, 宮本有紀(2017). 教育モデルによる新たな精神保健サービス リカバリーカレッジ. 精リハ誌, 21(2): 196-202.
リカバリーカレッジの概要が紹介されています。

山本俊爾(2018). 水平な関係でつながること: リカバリーカレッジとCo-production. . 精神保健福祉. 49(2):184-186.
リカバリーカレッジたちかわの事務局長である山本さんがリカバリーカレッジに取り組む中で、その活動と協働について執筆されています。

リカバリーカレッジ資料 01

リカバリーカレッジに関する文献を集めているので、その備忘録といいますか、いくつかリストしておきたいと思います(網羅できているわけではありません)。

添田雅宏 (2015). イギリスのリカバリーカレッジ体験記. こころの元気+. 9(5):32-35.
添田さんの2014年8月のロンドンとケンブリッジの精神保健福祉先進地域の見学のご報告記事です。
リカバリーイノベーションプロジェクトとは、ピアワーカーとは、リカバリーカレッジとは、を写真と共に紹介されています。

添田雅宏 (2015). イギリスのリカバリーカレッジ体験記(続編). こころの元気+. 9(9):32-35.
上記体験記の続編です。リカバリーカレッジの拡大、リカバリーカレッジの特徴、リカバリーカレッジの学生のその後について紹介されています。

佐々木理恵 (2017). 学びからリカバリーに取り組む場 リカバリーカレッジを訪ねて. こころの元気+. 11(9):34-37.
佐々木さんの2016年11-12月のリカバリーカレッジ視察報告記事です。主にノッティンガムのリカバリーカレッジとImROCの紹介がなされていて、リカバリーカレッジとは、学びやリカバリーが促進される空間作りについて、ピアはこれまでの文化を存在であること、視察で感じたことが紹介されています。

佐々木理恵 (2018). ちょっと知りたい!第41回キーワード リカバリーカレッジ. こころの元気+. 12(7)
佐々木さんがリカバリーカレッジについて解説されています!